安全管理ガイドラインAbout safety management
日本映画制作適正化機構(映適)は、適正な映画制作現場の環境整備を目的に作られた組織であり、安全かつ円滑な撮影環境の実現を目指しています。映適・コンプライアンス委員会が作成するガイドラインは、映画製作者による現場ルール作成や相談窓口設置を支援し、撮影現場における安全管理の指針を示すために提供されるものです。
安全管理体制の整備
- 映画製作者は、映画制作現場が創造性豊かな環境であることと同様に、撮影の効率・合理化を意識するとともに、すべてのスタッフの心身の安全管理を守ることのできる体制を構築するよう心掛けてください。
- 「映画制作の持続的な発展に向けた取引ガイドライン」に定める「撮影現場のルール」に従った作業・撮影時間を遵守し、撮休日・完全休養日を確保して、すべてのスタッフが良好な健康状態で撮影現場に臨めるスケジュール策定に留意してください。
- 映画製作者は、映画制作現場の状況を適宜管理・把握し、必要な講習の受講を含む、適切な安全対策を講じてください。
- すべてのスタッフは、映画制作現場の安全面に関して、プロデューサー、制作担当など、プロダクションや各撮影現場の責任者、施設管理者等の指示に従ってください。
制作現場における留意点
- 落下物などから頭部を保護する必要がある場合や、撮影用クレーンを含む高所作業の際は、必ずヘルメットを着用し、高所作業の際は必要に応じて安全帯も着用してください。
- 高さ2m以上の足場(イントレ)の組立て・使用・解体については、特別教育を受けたスタッフが作業してください。
- 高所作業車等の特殊車両、電気工事、火薬・爆発物・薬品等の取扱い、無人航空機(ラジコン、ドローン等)の使用は、有資格者、十分な技能を有する適格者が行ってください。
- 火気を使用する撮影では、消火器・水バケツ等を配置するなど、防火・消化対策を講じ、必要に応じて消防署から「禁止行為解除承認」を受けてください。
- 喫煙は喫煙所など定められた場所で行い、それ以外の場所では喫煙しないでください。
- ロケーション撮影の際はロケ場所等の必要な許可を取得し、歩行者・車両の通行を無理に妨げないよう、対策を講じてください。
- 自然災害発生地、山岳地、寒冷地等の危険な場所における撮影や、空中・水中撮影などに際しては、それぞれ専門家の指示に従い、必要な災害防止措置を実施してください。
- その他、労働安全衛生規則に準じた安全衛生管理を行うとともに、道路交通法等の関係する法令や条例、各種規則・ガイドラインを遵守し、スタッフ一人一人が安全管理を意識して作業を行ってください。